潰瘍性大腸炎

                                   公開日:2022年 11月23日      
                                   更新日:2024年 3月12日

目次

 潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起こり、潰瘍ができる

病気です。現在のところ、完全に治すことは難しいとされて

おり、国の指定難病の1つです。

2016年のデータでは、患者数は17万人いるといわれています。

 

 症状とは?

 

症状は常にあるわけではありません。大腸に炎症が

起こって症状が現われる活動期

炎症が治まって症状も落ち着く寛解期を交互に繰り返します。

 

 ○下痢

   ・下痢には血が混じりやすい

   ・重症になると、排便回数増加(1日6回以上)

   ・発熱

   頻脈

   ・貧血

   ・炎症反応(赤沈30mm/h以上)などが起こる

 ○腹痛

 ○栄養を十分に吸収できず、痩せてしまう

 

 

 考えられる原因

 

潰瘍性大腸炎の発症原因は未だ明確になっておらず、

国の指定難病に定められています。

考えられる原因としては、免疫異常・遺伝的要因・環境要因

挙げられます。

  • ・ストレス過多・ストレスを感じやすい
  • ・腸内細菌のバランスが崩れている
  • ・生活習慣が乱れている
  • ・家族が潰瘍性大腸炎やクローン病を発症している

 

 一般的な治療とは…

 

多くの場合は、免疫を抑える薬などにより、

炎症を鎮める治療を行う

 

東洋医学的な「潰瘍性大腸炎」の考察 

潰瘍性大腸炎は、以前、安倍元総理大臣の体調のことで

聞きなじみがあるかも知れませんが、意外と身近にいる

国の難病指定の病気です。

 

文字通り大腸粘膜に潰瘍やびらん(上皮が破壊され下の

組織が露出した状態)が出来る原因不明の病気です。

 

おもな症状は、下痢や血の混じった軟便、腹痛、しぶり便

(便が出そうで出ない状態)、また大腸粘膜から粘液が

多く分泌されるため、便のかわりに粘液がたくさん出たりします。

時には、1日20回以上もトイレに行かなくてはならない状況になり

体力の消耗が激しい疾患です。

 

炎症や潰瘍のおよぶ範囲によって下記のように種類分けされます。

【直腸型】直腸とS状結腸の一部が侵されているもの。

【左側結腸型】直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸の左半分が侵されているもの。

【全結腸型】直腸から横行結腸の右側まで、または上行結腸まで侵されているもの。

の3つです。

 

潰瘍性大腸炎は、直腸やS状結腸から始まるのが普通で便の運ばれる

逆の方向に患部が広がっていくことが重要なポイントで、

言ってみれば「時間を取り戻したい」という潜在意識の現れ

 

そして、この病気の不思議な特徴は、喫煙をする人がしない人に比べて

発病しにくいとされている点です。たいていの病気には、喫煙の悪い影響が

指摘されているのに、潰瘍性大腸炎は、逆という事実があるのです。

 

でもこれは、タバコに含まれる成分が病気に有効というようなことではなく、

「呼吸の深さ」に関係しているのだと思われます。喫煙は、「ぷはー」と深く

吐き出す行為だけを見れば、深呼吸をしているとも言えるからです。

 

東洋医学では、肺と大腸は、陰と陽の関係とされています。緊張したり、

焦ったりしていると呼吸は浅くなりますが、この病気の方も浅くなっている

可能性が高いのです。

 

あるカウンセラーが以前に潰瘍性大腸炎の方は、過去の失敗や他人からの

厳しい評価が尾を引いているケースが多く、その為何をするにも必要以上に

準備と情報収集をして出来る限り批判にされされないようにしようと努力する

人が多い聞いたことがあります。

 

その意味では、大量の情報を適切に処理し、ミスなく何事もこなす、という

点で非常に有能な方が多いのです。ただ、その情報が「形」にならない。

つまりいつも誰かからの評価の為の情報収集、情報処理である為、その情報

が自分の身になっていないのです。

 

これはまさしく

 ・形になっていない(下痢、軟便、粘液便)

 ・身になっていない(大腸を通る栄養素が、まさに素通りしてしまう)

  という症状となって表れています。

 

最近の研究では、原因が何らかの「自己免疫」によるものではないかと

言われています。免疫とは端的に言えば自己と非自己を見分けるはたらきです。

つまり自分のために必要でない情報(空気、食べ物)に対して、「これは

自分のものじゃない!」とばかりに、腸粘膜表面で免疫作用を起こす結果が

潰瘍性大腸炎であると見なせないこともありません。

 

自分を知ること、自分が本当に必要としているものに気づくこと。大腸に

症状が起こったら、まずは、他人評価を手放していきましょう。その上で

ふかーい呼吸を身に着けた時、あなたの情報処理能力は、類まれな才能と

して開花すると考えます。

 

 

【参考文献】
  おのころ心平 ・病気は才能
         ・感情にとらわれると病気になる
         ・ ココロとカラダ元気のしくみ
         ・「きれい」をつくるココロの処方箋

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

西洋医学は「潰瘍性大腸炎」の症状を訴えれば、

  ・大腸    

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて

潰瘍性大腸炎を施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


東洋医学では、「潰瘍性大腸炎」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 

 ・肝臓   … 肝

 ・心臓    心

 ・胃腸系   脾

 ・呼吸器系 … 肺

 ・腎臓系   腎

 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

腸に症状が出やすい特徴

  

腸の症状が出やすいのは、肺の体質です。

潰瘍性大腸炎のほかにも

  ・末端冷え性

  ・腰痛

  ・鼻炎

  ・花粉症

  ・逆流性食道炎

  ・慢性胃炎

  ・胃酸過多症           …等

 

などのトラブルに見舞われやすい、

そういった体質があります。その他にも、

 

  ・風邪を引きやすい

  ・朝の寝起きに肩こりや腰痛が強い

  ・1年を通して花粉症がある     …等

 

といった特徴があります。

 

女性の場合

 

  ・生理痛

  ・生理不順

  ・PMS(月経前症候群)      …等

 

といった婦人科系の症状が出やすいこともあります

 

  

自然治癒力を高める施術

 

「木を見て森をみず」ということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

医療において特に病院などは、その傾向にあると思って

おります。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま、

ただ症状を聞かれ、

風邪を引いたら風邪薬、腰痛があれば痛み止めと短時間

で機械的に検査そして対処療法を致します。

 

薬自体に悪いと言うことは一概には言えませんが、

心や体全体のバランスにより調子が悪くなっているの

が、ほとんどだと思っておりますので、

出来れば根本となる原因を探ることが賢明だと思って

おります。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、また

全身の不快な症状にアプローチしていきますので、

潰瘍性大腸炎」以外の身体の不調も改善していく

ことができます。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太白 (たいはく)

 ・偏歴 (へんれき)

 ・豊隆 (ほうりゅう)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・大腸兪 (だいちょうゆ)

 ・肝兪 (かんゆ)

 ・裏内庭 (うらないてい)

 ・中脘 (ちゅうかん)

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が
期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」大きい、「衝」は要衝のこと。
太衝は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、目の奥に痛みを
感じるときは、肝経に原因があることが多いです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

孔最(こうさい)

「孔」は穴の意味で、肺の気を通す「最」も優れたツボという意味で、
咳などのかぜの症状や呼吸器系症状に効能があるとされその他にも、
腰痛や痔などにも効果があるとされます。

孔最は、肘から手首までを3等分したときの、肘側の3分の1のところに
あります。

正確には、肘を曲げた際にできる線の上を触ると固い腱がある外側の
窪みが尺沢(しゃくたく)というツボと、先に述べた
手首の関節の
外側の窪みにある太淵(たいえん)というツボを結んだ線上の、尺沢
から太淵側へ指4本分を移動したところが孔最です。

中脘(ちゅうかん)

中脘の「脘」は、中国語で胃を意味します。胃の中央にあるので、「中脘」
という名前です。

中脘は胃腸や消化器の不調に効くといわれています。胃を活性化させ、
食欲不振や消化不良、胃痛、吐き気などを緩和してくれます。
二日酔いの胃もたれの緩和にも役立つツボです。他に夏バテ、不眠症、
つわりが挙げられます。

中脘の位置は、お腹のみぞおちとへその間にあります。おへそとみぞおちを
結んだ線の真ん中が、中脘のツボです。

大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪は、腸の働きを正常に整えることが名前の由来で、特に便秘や下痢に
効果と即効性があるといわれています。
他にも腰痛や坐骨神経痛などにも効果が期待できます。

大腸兪は、腰骨の1番上のライン上に位置しています。第4腰椎の左右1.5寸の
場所にあります。
骨盤の1番高いライン上で、背骨から左右ともに指2本
(約4〜5cm)外側の筋肉の上あります。押してみて、痛いような気持ちいい
ような場所が大腸兪です。

裏内庭(うらないてい)

裏内庭の効果・効能には、食中毒による腹痛や下痢があります。裏内庭を
刺激すると、胃腸の調子が整うと言われています。
他にも妊娠中のつわりや蕁麻疹などが挙げられます。

裏内庭の位置は、足裏の人差し指の少し下です。裏内庭は、足裏の人差し指
​の付け根の膨らんだ場所にあります

足の甲側にある「内庭」というツボの裏側にあるため、「裏内庭」と
名づけられています。

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