眼精疲労

                                   公開日:2022年 9月20日      
                                   更新日:2024年 3月12日

目次

 眼精疲労とは?


長時間パソコン作業やスマートフォンをずっと見ていたりする

と目の疲れを感じる人も多いでしょう。

そんな時、画面から視線を外して休んだり眠ったりすることで

症状が治まる場合は「疲れ目」です。

しかし、十分な休息を取っても目の疲れや痛みが治まらず不快

感が続くことに加えて、

体にも不調が現れる時があります。そのような状態を「眼精疲労」

といいます。

 

 

 有病率 


パソコンやスマホなどの画面を近くで見ることが非常に増えたため、

職種や年齢に関わらず眼精疲労を引き起こしやすい状況になっています。

眼精疲労は30代、40代に多いのですが、最近はリモートワークの影響か、

20代、そして50代、60代の方でも増えています。

小学生や中学生の子どもにも増加傾向がみられます。

 

 

 症状とは?

 

○目の症状

 ・目が重い、痛い、しょぼしょぼする

 ・まぶしく感じる

 ・目がかすむ、ぼやける

 ・目の乾きを感じる

 ・白目が充血する

 ・まぶたがピクピク痙攣する

 ・まばたきが増える


 

○体に起こる症状

 ・倦怠感

 ・肩や首のこり

 ・頭痛

 ・吐き気やめまい



目と体の症状のほかに、やる気のなさやイライラなど

心に現れる症状もあります。

眼精疲労は疲れ目と違って自然には治りません。

放っておくと不快な症状はいつまでも続いて、

さらなる不調を招いていてしまうことがあります。

 

 考えられる原因

一言で肩こりといっても、その原因は数十種類もあり、

人によってさまざまです。

そのなかでとくに多いのを挙げてみました。

 

 

 ・目の使い過ぎ

目の周りには眼球やまぶたを動かす筋肉があり、頭を支える

首や肩の筋肉とも連動しています。

細かい作業を集中して行うとその目の周りの筋肉が緊張して

目の疲れを感じたり、しょぼしょぼしたりします。

そして肩こりや頭痛も引き起こします。

さらに集中してまばたきが減ると目が乾燥して眼精疲労につながり、

パソコンやスマートフォンの画面を近距離で長時間見続けた時も

同様です。

 

 

 目を使う時の環境

乾燥した部屋や、エアコンの風が当たる場所などでパソコン作業を

していると目が乾燥して眼精疲労の原因になります。

パソコン画面に照明が映り込んでちらついたり、寝る前に薄暗い寝室

で明るいスマートフォンの画面を見たりした時に感じる光の刺激も

目を疲労させます。

強い紫外線も眼精疲労を引き起こす原因の一つです。ハウスダストや

たばこの煙が眼精疲労の原因になることもあります。

 

 

 ストレス

精神的なストレスを抱えると、自律神経が乱れてしまいます。

  1,涙の量やまばたきが減少

  2,筋肉が緊張

  3,血流が滞る

それが眼精疲労につながることがあります。

 

 

 目の病気、体の病気

近視や乱視、老眼が進むと目のピントを合わせようと目の周りの筋肉が

緊張したり、眼球の表面が乾燥するドライアイや、緑内障、白内障など

目の病気が眼精疲労の原因になっている場合もあります。

目とは関係ない体の病気である脳神経疾患、高血圧、低血圧、糖尿病、

自律神経失調症、更年期障害、風邪やインフルエンザなどでも

眼精疲労の症状が出ることがあります。

 

 

・眼鏡やコンタクトレンズが合っていない

度数の合わない眼鏡やコンタクトレンズを使い続けると見えづらさを

調整するために目が疲労します。

 

 

 一般的な治療とは…

 

眼精疲労の原因は眼の病気、全身の病気、環境因子など多岐に渡るため、

原因を同定して原因に対しての直接的なアプローチが必要になります。

たとえば、眼鏡やコンタクトレンズを用いて視力矯正を行うほか、

屈折矯正手術が検討されることもあります。

 

ビタミンB12などの点眼薬の使用、漢方の内服薬などが検討されます。

また近赤外線レーザー照射療法といった治療法が選択されることもあります。

 

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

西洋医学は「眼精疲労」の症状を訴えれば、

・目 ・肩 ・首   

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「眼精疲労

施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療

 

東洋医学では、「眼精疲労」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 ・肝臓   … 肝

 ・心臓    心

 ・胃腸系   脾

 ・呼吸器系 … 肺

 ・腎臓系   腎

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

目に症状が出やすい特徴

 

目に症状が出やすいのは、肝の体質です。

「眼精疲労」以外にも、

  ・涙目

  ・ドライアイ

  ・近視

  ・遠視

  ・乱視

  ・緑内障

などの目のトラブルに見舞われやすい

そういった体質があります。

その他にも、

  ・筋肉に症状があって肩こりや腰痛になりやすい

  ・爪に縦線や巻き爪などの症状が出る

  ・春のアレルギー症状や鼻炎花粉症、喘息の症状がある

といった特徴があります。

 

女性の場合

 

女性の場合は、

  ・生理痛

  ・生理不順

  ・子宮内膜症

  ・子宮筋腫

  ・卵巣嚢腫

といった婦人科系の症状が出やすいのも肝の体質です。

 

性格

 

この他にも、性格などにも特徴が現れます。

  ・柑橘類などの酸味を好む人が多い

  ・生理のときにイライラする

  ・普段から怒りっぽい性格だとも言われる

  ・単刀直入に、はっきりとした物言いをする

肝の体質の特徴です。

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、

また、全身の不快な症状にアプローチしていきますので、

眼精疲労以外の身体の不調も改善していくことができます。

 

東洋医学で施術することは、患者さまの生活の

そのものの改善に欠かせない事だと思っております。

そして悩みを解決し、お客様の喜びの声を聴くこと、

これこそ私にとって大きな鍼灸施術のやりがいにつながります。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・外関 (がいかん)

 ・足臨泣 (あしりんきゅう)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・三間 (さんかん)

 ・天柱 (てんちゅう)

 ・風池 (ふうち) 

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。
太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

孔最(こうさい)

「孔」は穴の意味で、肺の気を通す「最」も優れたツボという意味です。

咳などのかぜの症状や呼吸器系症状に効能があるとされその他にも、腰痛や
痔などにも効果があるとされます。

孔最は、肘から手首までを3等分したときの、肘側の3分の1のところにあります。

正確には、肘を曲げた際にできる線の上を触ると固い腱がある外側の窪みが
尺沢(しゃくたく)というツボと、先に述べた
手首の関節の外側の窪みにある
太淵(たいえん)というツボを結んだ線上の、尺沢から太淵側へ指4本分を移動
したところが孔最です。

三間(さんかん)

「間」とは間隙のことを表していて、指先から3番目のツボと言う意味です。

肩や腕や指の痛みやしびれ、そして急性の目の痛み、歯痛、のどの腫れや痛み、
に使用されることがあります。

時には呼吸器系(咳など)や消化器系(満腹、腹鳴、下痢、便秘など)に
使用されることもあります。

三間は、人さし指の中手指節関節(第二関節)の上で、
親指側にある陥凹部にあります。

天柱(てんちゅう)

天柱は自律神経の乱れを整える働きがあるとされているツボです。
東洋医学では「天」は頭部、「柱」は支えることを意味します。

特に頭痛、首や肩のこり、目の疲れなど頭部から首にかけてのこりや
疲れに効果が期待されています

天柱の位置は、首筋の髪のはえぎわの中心、筋肉に挟まれたくぼみを
探します。くぼみを中心として左右に親指1本分の幅程度ずらし、
筋のような状態になっているところが天柱です。

風池(ふうち)

風池の「風」は風邪(ふうじゃ)、「池」は陥凹部、溜まるところと
いう意味です。

風池(ふうち)は万能な経穴(ツボ)といわれており、頭や顔面など
幅広い効果が期待できます。例えば、
頭痛と目の疲れやめまいあとは
首や肩こり不眠などに効果が期待できます。

風池の位置は、首の後ろで、耳の後ろのとがった骨と髪の生え際の
真ん中を結んだちょうど中間にあります。うなじの筋肉の外側で
凹んでいるところです。

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