ドライアイ

                                   公開日:2022年 9月25日      
                                   更新日:2024年 3月14日

目次

 ドライアイとは?

 

近年、パソコンやスマートフォンの使用が広がり集中して

目を使う機会が増えたことが、ドライアイが増加している

大きな要因になっていると考えられます。

ドライアイとは、目を守るために大切な「涙」が十分に

役割を果たせていない状態です。

 

 有病率 


日本には2,200万人の患者がいるとされています。

加齢に伴って増加し、疫学調査によると

40歳以上では男性の12.5%、

女性の21.6%

ドライアイに悩まされているとの報告があります。

 

 症状とは?

 

涙の分泌量が不足したり、涙の成分バランスが崩れたり

することが原因で目が乾燥し、場合によっては角膜に傷が
ついてしまうことをいいます

  ・目が乾く

  ・眼が疲れる(眼精疲労)

  ・目が痛い

  ・目の充血

  ・目の痙攣

  ・目がかゆい

  ・光がまぶしい・目がまぶしい

  ・目がしみる

  ・10秒以上目が開けられない(目をつぶっていたい)

  ・理由もなく涙が出る

  ・目に異物感がある(目がゴロゴロする)

  ・目がショボショボする

  ・目が重たい感じがする

  ・目やにが出る

  ・目がかすむ(ぼやけて見える)

 考えられる原因

 

 ・加齢

ドライアイになる要因のひとつに、加齢があります。

目の表面は涙で覆われており、その涙によって目がうるおった

状態になっています。

しかし年齢とともに分泌される涙の量が少なくなったり、

質が悪くなったりすることで、目に十分な量が行き届かず、

乾きやすくなります。
 

 ・空気の乾燥

空気が乾燥していると目の水分が奪われやすくなるため、

ドライアイのリスクが高まります。

冬など乾燥しやすい季節や、エアコン、暖房などで空気が

乾燥している部屋にいると、目が乾きやすくなります。

エアコンの風が直接当たる場所などは特に乾燥しやすいので、

注意しましょう。

 

 ・パソコンやスマートフォンの長時間使用

目の表面にある涙は、まばたきによって目の全体に

行き渡る仕組みになっています。

しかし、画面を注視するでは、まばたきが不完全

(上瞼と下瞼をしっかり閉瞼しないまばたき)

となってしまったり、

まばたきの回数が通常の1/4程度まで減ってしまうため、

目全体に涙が行き渡らず、乾燥した状態になりやすいのです。

 

 ・コンタクトレンズ

コンタクトレンズにはハードレンズとソフトレンズがありますが、

水分を含んでいるソフトレンズのほうがドライアイのリスクが

高いといわれています。

また、コンタクトレンズを汚れたまま装用したり、使用期間を

過ぎて使い続けたりした場合にも、目が傷ついたり涙のバランスが

崩れやすくなります。

 

・マイボーム線機能不全

涙には油層があり、その油はまつげの付け根付近にある

マイボーム腺から分泌されています。

マイボーム腺は上下両目をあわせると100本ほどありますが、

アイメイクでふさがれてしまったり、汚れが詰まったりして

うまく分泌されなくなることがあります。

油は涙の蒸発を防ぐ役割を持っているため、油の分泌量が

不十分だったり、油の質が悪いと涙が蒸発しやすくなり、

目が乾燥してしまうのです。

 

 一般的な治療とは…


治療の基本は点眼薬です。

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

西洋医学は「ドライアイ」の症状を訴えれば、

・目 ・肩 ・首   

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「ドライアイ

を施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


東洋医学では、「ドライアイ」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 ・肝臓   … 肝

 ・心臓    心

 ・胃腸系   脾

 ・呼吸器系 … 肺

 ・腎臓系   腎

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

目に症状が出やすい特徴

 

目に症状が出やすいのは、肝の体質です。

ドライアイ」以外にも、

  ・涙目

  ・眼精疲労

  ・近視

  ・遠視

  ・乱視

  ・緑内障

などの目のトラブルに見舞われやすい

そういった体質があります。

その他にも、

  ・筋肉に症状があって肩こりや腰痛になりやすい

  ・爪に縦線や巻き爪などの症状が出る

  ・春のアレルギー症状や鼻炎花粉症、喘息の症状がある

といった特徴があります。

 

女性の場合

 

女性の場合は、

  ・生理痛

  ・生理不順

  ・子宮内膜症

  ・子宮筋腫

  ・卵巣嚢腫

といった婦人科系の症状が出やすいのも肝の体質です。

 

性格

 

この他にも、性格などにも特徴が現れます。

  ・柑橘類などの酸味を好む人が多い

  ・生理のときにイライラする

  ・普段から怒りっぽい性格だとも言われる

  ・単刀直入に、はっきりとした物言いをする

肝の体質の特徴です。

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、

また、全身の不快な症状にアプローチしていきますので、

ドライアイ以外の身体の不調も改善していくことができます。

 

東洋医学で施術することは、患者さまの生活の

そのものの改善に欠かせない事だと思っております。

そして悩みを解決し、お客様の喜びの声を聴くこと、

これこそ私にとって大きな鍼灸施術のやりがいにつながります。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・外関 (がいかん)

 ・足臨泣 (あしりんきゅう)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・三間 (さんかん)

 ・百会 (ひゃくえ)

 ・天柱 (てんちゅう)

 ・風池 (ふうち) 

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。
太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

孔最(こうさい)

「孔」は穴の意味で、肺の気を通す「最」も優れたツボという意味です。

咳などのかぜの症状や呼吸器系症状に効能があるとされその他にも、腰痛や
痔などにも効果があるとされます。

孔最は、肘から手首までを3等分したときの、肘側の3分の1のところにあります。

正確には、肘を曲げた際にできる線の上を触ると固い腱がある外側の窪みが
尺沢(しゃくたく)というツボと、先に述べた
手首の関節の外側の窪みにある
太淵(たいえん)というツボを結んだ線上の、尺沢から太淵側へ指4本分を移動
したところが孔最です。

三間(さんかん)

「間」とは間隙のことを表していて、指先から3番目のツボと言う意味です。

肩や腕や指の痛みやしびれ、そして急性の目の痛み、歯痛、のどの腫れや痛み、
に使用されることがあります。

時には呼吸器系(咳など)や消化器系(満腹、腹鳴、下痢、便秘など)に
使用されることもあります。

三間は、人さし指の中手指節関節(第二関節)の上で、
親指側にある陥凹部にあります。

天柱(てんちゅう)

天柱は自律神経の乱れを整える働きがあるとされているツボです。
東洋医学では「天」は頭部、「柱」は支えることを意味します。

特に頭痛、首や肩のこり、目の疲れなど頭部から首にかけてのこりや
疲れに効果が期待されています

天柱の位置は、首筋の髪のはえぎわの中心、筋肉に挟まれたくぼみを
探します。くぼみを中心として左右に親指1本分の幅程度ずらし、
筋のような状態になっているところが天柱です。

風池(ふうち)

風池の「風」は風邪(ふうじゃ)、「池」は陥凹部、溜まるところと
いう意味です。

風池(ふうち)は万能な経穴(ツボ)といわれており、頭や顔面など
幅広い効果が期待できます。例えば、
頭痛と目の疲れやめまいあとは
首や肩こり不眠などに効果が期待できます。

風池の位置は、首の後ろで、耳の後ろのとがった骨と髪の生え際の
真ん中を結んだちょうど中間にあります。うなじの筋肉の外側で
凹んでいるところです。

百会(ひゃくえ)

百会は、「百」多くの気が「会」交わるという意味で、万能のツボと
されています。

全身の内蔵や血管の機能をコントロールしている自律神経にも効果が
あるといわれており、
ストレスの緩和や特に頭痛や目の疲れなどに効果が
期待できます。

百会は、頭のてっぺんにツボがあります。両方の耳孔(耳の穴)を
結んだ線と、後頭部の中央と鼻を結んだ線(正中線)が交わる場所です。

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