四十肩・五十肩

                                   公開日:2021年 9月25日      
                                   更新日:2024年 4月22日

目次

 四十肩・五十肩とは?

 

四十肩・五十肩とは、

肩関節の周りに炎症が起こり、

スムーズに動かなくなる症状のことです。

そもそも四十肩・五十肩というのは

「俗称」になります。

 

「肩こり」や「ぎっくり腰」などと同じような
用語になります。

 

病名としては

「肩関節周囲炎」

というものが一般的です。

 

 有病率 

 

名前の通り、40~50代で最も多く発症します。

近年では、糖尿病の方になりやすいといわれています。

 

 症状とは?

 

四十肩、五十肩は、

肩甲骨と上腕骨をつなぐ肩関節に痛みがでます。

そのため、腕を持ちあげるような動きが難しく、

中でも腕を外側に回すような動作などは、

特に痛みを感じます。

 

 例えば……

  ・髪を後ろに束ねるとき

  ・電車でつり革をつかむとき

  ・洋服を着替えるとき

  ・洗濯物を干すとき

  ・エプロンの紐を結ぶとき

  ・シャンプーをするとき

  ・歯を磨くとき           …等

 

ただ「痛みがある」というだけでなく、

いつもの簡単な動作が困難になり、

日常生活に不便を感じる方もいます。

 

  ***痛みの状態について***

 

四十肩、五十肩は、痛みの強い「急性期

痛みは落ち着いているが思うように肩が動かせない「慢性期

痛みが改善する「回復期

 

に分けられ、ほとんどの場合、経過と共に
痛みは改善していきます。


 ○急性期
   1)鈍痛
     肩のあたりが重苦しい感じ
     肩の関節がピリッと痛む

         ↓

   2)感覚異常
     肩周りの感覚が鈍くなってくる
     腕に違和感を感じる
     首や肩のあたりに張りを感じる

         ↓

   3)疼痛
     ズキズキと、うずくような痛みがある
     肩を動かす際に痛みを感じる
     朝晩に痛みが強くなってくる

         ↓

   4)夜間時痛・安静時痛
     動いても痛いし、何もしなくても痛い
     夜寝る時に痛みがあり寝つけない、
     痛みで目が覚める



 ○慢性期
   ・夜間時痛、安静時痛は軽くなる

   ・過度に動かしたときに、強いつっぱり感がある

   ・急性期の痛みにより、動かさない状態が続くことで
    
関節が硬くなり、動かせる範囲が狭くなる


 ○回復期
   ・徐々に痛みが改善し、動かせる範囲も広くなる

   ・動かしても痛みが出なくなる

 

 

 考えられる原因

 

肩の関節にある「腱板」という組織が炎症を

引き起こし「関節包」に広がる事で起こります。

これは老化に伴い、筋肉や腱の柔軟性が失われ

スムーズに動かなくなるからと言われていますが、

 

実際のところ原因は

はっきりしていません。

 

 

 

 一般的な治療とは…


マッサージ療法 (筋肉の血流を改善させ、筋緊張をやわらげるなど)

温熱療法 (蒸しタオル、入浴などで筋緊張をやわらげるなど)

運動療法 (筋力強化、安静など)

薬物療法 (消炎鎮痛剤など)

手術  (関節鏡下授動術など)

東洋医学的な治療を中心に行います

 

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、

東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

 

西洋医学は「四十肩・五十肩」の症状を訴えれば、

 ・首 ・肩関節 ・腕   

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて
四十肩・五十肩を施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている
事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで
結果的に改善していくのです。

 

四十肩・五十肩外の症状も細かく観察する

  

東洋医学では、一見「四十肩・五十肩に関係ないと
思われる症状も細やかに聞いていきます。

 

それは東洋医学の大原則、「不通促通」ふうつうそくつう

通っていないと、痛みを促す)に由来しています。

 

東洋医学では、「四十肩・五十肩の症状を

局所部分だけの症状ととらえず、

全身をみて施術していくためです。

 

 例えば……

  ・鼻炎や花粉症になる

  ・肌が乾燥する

  ・風邪を引くと喉が痛む

  ・咳が長引く

  ・手足が冷えやすい

  ・手足に汗をかきやすい

  ・眠りが浅い            …等

 

一見「四十肩・五十肩とは無関係に思われる、

他の症状が大事になります。

 

「痛い部位に原因があるに違いない」

 

というのは西洋医学的な偏った考えといえます。

体は全て繋がっていますので、

東洋医学では全身の症状を見て、

施術を行っていきます。

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、四十肩・五十肩以外の身体の不調

改善していくことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療においてでは、特に病院などは、その傾向にあると思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま、

問診し、症状に対し短時間で機械的に検査そして

対処療法を致します。

 

薬自体に悪いと言うことは一概には言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・中封 (ちゅうほう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・外関 (がいかん)

 ・足臨泣 (あしりんきゅう)

 ・大巨 (だいこ)

 ・大椎 (だいつい)

 ・肩貞 (けんてい)

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。
太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

中封(ちゅうほう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

孔最(こうさい)

「孔」は穴の意味で、肺の気を通す「最」も優れたツボという意味です。

咳などのかぜの症状や呼吸器系症状に効能があるとされその他にも、腰痛や
痔などにも効果があるとされます。

孔最は、肘から手首までを3等分したときの、肘側の3分の1のところにあります。

正確には、肘を曲げた際にできる線の上を触ると固い腱がある外側の窪みが
尺沢(しゃくたく)というツボと、先に述べた
手首の関節の外側の窪みにある
太淵(たいえん)というツボを結んだ線上の、尺沢から太淵側へ指4本分を移動
したところが孔最です。

大巨(だいこ)

お腹の一番高く盛り上がった、重要な部分に位置することから、大きいこと、
重要なものを表す2つの漢字を当てて大巨と名づけられました。

大巨は慢性の便秘や下痢の特効ツボといわれており、他にも下腹部の張りや
過敏性腸症候群を和らげるなど、胃腸の機能を高める効果が期待できます。
月経困難症などの婦人科系の症状や、糖尿病、不眠症にも効果的だと
いわれています。

大巨の位置は、へそから左右指幅3本分の場所にある天枢(てんすう)の位置を
確認し、次に天枢から下に3本の指を横向きに当てます。天枢から指幅3本分下の
場所です。

大椎(だいつい)

名前の由来は、大椎がある場所が第7頸椎で椎骨の中で最も大きい骨の間に
あるツボのためです。

大椎は肩こり改善のほかに、風邪や頭痛に対して、有効な経穴です。
他にも自律神経症状にも使われることが多い経穴でセルフお灸を使って
温める方法がおすすめです。

大椎の位置は、まず頭を大きく下げて首を曲げて、首と背中の間で一番
盛り上がった骨、第7頸椎を見つけます。見つけた第7頸椎から、下に撫で
少し凹んだ部分が大椎です。

肩貞(けんてい)

肩貞は「肩」はそのまま肩、「貞」は正確、正しいという意味です。
肩貞は腕を動かしても、正しい位置から移動しないことから名づけ
られています。

肩貞は主に腕や肩、首まわりの痛みの改善に適しています。肩貞が特に
効くといわれるのは肩こり、五十肩、巻き肩が挙げられます。

肩貞の位置は、脇の下から背中側に指の幅1本分上がった場所です。
肩貞は、肩甲骨周りに扇形に広がる筋肉をまとめて刺激できる位置に
あります。

初回施術の流れ

お問合せ・ご予約

無料相談も予約できます

 

当院は完全予約制です。

他の患者様と院内ですれ違うことがないよう

時間管理を行っております。

午後は夕方頃まで訪問治療を行っていることが
ありますので、

移動中などにより電話に出れないことがございます。

その場合、なるべく早く掛け直しをいたしますが、

気づかないこともございますので、

ご理解の程をよろしくお願いいたします。

 

お電話でのお問合せ・ご予約はこちらへ

048-494-6143

繋がらない場合は、携帯電話の方へお願いします

080-2552-1135

受付時間:9:00~19:00
定休日:水曜・日曜

受付

記入用の問診表をお渡しします。

 

症状やお悩みなどについて、簡単にご記入を
お願いいたします。

詳しい内容については、改めて問診をさせて
いただきますので、大まかな記入でも結構です。

 

※急性の強い痛みの場合(ギックリ腰など)は、
 
お名前、お所、生年月日など、最低限の記入
 
だけしていただき施術に入ります。

カウンセリング

なんでもお気軽にご相談ください。

 

お身体の調子や気になることなどを聞いてまいります。

また過去の病気や怪我なども原因となる場合が
ありますので、これらに関しても確認し、

生活習慣や社会環境などもお聞きしてまいります。

人によっては30分程、時間をかける場合もあります。

当院では、お客さまにご納得いただけない状況で施術を
行うようなことはございませんので、

ご不明点がございましたら、お気軽にお申し付けください。

 

ちなみにはり・おきゅうが苦手な方は、
 

刺さないはり治療や

整体やマッサージのみ

でも行なっておりますので、安心してお伝え下さい。

 

※急性の強い痛みの場合(ギックリ腰など)は、
 極力短めに問診をして治療に入ります。

検査・施術

鍼(はり)治療

 

痛い動作や部位、そして硬くなった関節と筋力低下を
確認いたします。


特に筋肉の状態(こり感)は細かく診ていきます。

 

それと東洋医学的検査で手首の脈とお腹を触るという
のがあり、身体の状況を総合的に判断して参ります。

はり・おきゅうを初めて受けていただく場合は、
分かりやすく丁寧に説明させていただ
きます。

 

※急性の強い痛みの場合(ギックリ腰など)は、
 極力ポイントを
絞った検査をして治療に入ります。

施術後の説明・通院計画

分かりやすい説明を心がけています。

 

施術終了後は、施術して感じた事などを分かりやすく
説明をいたします。

また、お身体の状況に合わせて、今後の通院スケジュールや
回数などについてご提案させていただきます。

当院では、お客さまのお身体のことを第一に考えており、

無理に通院を長引かせたり、何かを販売するような
営業行為は一切いたしません
ので、ご安心ください。

 

 

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